電気のスイッチを入れても点灯しない・つきが悪いときには、
蛍光灯のほかに原因があるかもしれません。
以下に、考えられる主な原因をご紹介します。

 

・グロー管(点灯管)の寿命

グロー管(点灯管)とは、蛍光灯の明かりをつけるための豆電球のような部品です。
スイッチを入れて蛍光灯の電気をつけるときに必要な電圧を、グロー管で発生させます。
グロー管は消耗品で、劣化すると電気を点灯させることができなくなってしまうのです。
蛍光灯がついたり消えたりするときや、なかなかつかないというときにはグロー管の寿命が疑われるので、
新しいものに交換しましょう。
なお、グロー管はLED電球やインバータ式の照明器具にはついていませんので注意が必要です。

 

・安定器の劣化

安定器は蛍光灯にかかる電流を安定した状態で送るための装置です。
電流を制限して電極を予熱することで、点灯するのに必要な高圧電圧を発生させます。
安定器の内部にある部品が劣化すると、点灯しても明かりが暗かったり、
蛍光灯がつかなかったりといった不具合が生じることがあります。
ほかにも悪臭がしている場合は安定器の故障を疑いましょう。
また、安定器の寿命は8年~10年ほどといわれています。
長年使用している場合は確認してみましょう。
なお、安定器は電気工事士の資格を持つプロでなければ交換できないため、
電気工事業者に相談することをおすすめします。

 

・照明器具の故障

蛍光灯やグロー管を交換しても電気が点灯しない場合、
安定器のほかに照明器具自体が故障している可能性もあります。
配線コードを保護するゴムも劣化するため、電気が逃げてしまうと点灯しません。
ショートや漏電を起こす危険性もあるため、
10年以上使用した照明器具なら業者に確認してもらうことをおすすめします。

 

・電気がつかない原因が突き止められない場合は……

とくに夜間は電気がつかないと生活に支障がでてしまいます。
安定器や照明器具の劣化・故障、また原因を探しても突き止められない場合は
電気工事業者に依頼するのが良いでしょう。