・照明器具の取り付け

以前の入居者が使っていたものをそのまま使用する場合であれば工事の必要はありません。
商品のディスプレイ用に高照度の照明が必要な場合や、
蛍光灯からLED照明に交換して電気代の節約などを試みる場合、
あるいは夜間に虫が集まってこないような特殊な照明を取り付ける場合などにも工事が必要なことがあります。
 
 
・商用設備用電源の設置

おそらく最も工事が必要になる可能性が高いと思われるのが、業務に使用する設備用の電源の新設です。
多くの業務用機械は、家庭用の100V電源ではなく、商用200Vの電源を使って稼働します。
そのため、既存のコンセントからはそのまま電力を取ることが出来ない可能性があります。

配電盤やブレーカーも刷新し、配線を取り換える必要があるため、工事の規模が大きくなりがちです。
飲食店の業務用冷蔵庫や厨房機器、美容院のパーマ機などがこれにあたります。
夜間も営業する店舗の場合、誘蛾灯や防虫ライト、防虫扇などを追加で配備する必要があるかもしれません。

逆にオフィスとして使う場合は、ほとんどのオフィス機器が100V電源を使うことができるため、
家庭用コンセントの増設のみで済むことが多いと言われています。
 
 
・コンセントの増設

前述の200V電源で動く設備以外にも、家庭用電源と同じ定格で稼働する設備もあるため、
店舗やオフィス内で使用する機器の数によっては、コンセントの増設が必要な場合があります。
 
とくにオフィスの場合はそれが顕著で、PCやコピー機、電話などを多数配備するとき、
既存のコンセントだけでは足りなくなることが多いため、増設が必要になります。
 
 
・ネットワーク回線の敷設

『電気工事』の範疇からは少し外れますが、有線LANや電話線などの通信回線の敷設が必要な場合もあります。
これもオフィスにおいて多く要求される設備で、各デスクに一台ずつ固定電話とPCを設置する場合など、
新しく回線を敷設する必要がでてきます。またインターネットへの接続などもこの工事が該当します。
 
 
・空調設備の設置

業務に携わる人の数が増える場合、既存の空調設備では能力が足りなくなる場合があります。
具体的には、それまで家庭用エアコンで十分だった空間に人が増えたことで、業務用エアコンが必要になる場合などです。
 

また換気装置も業務用のものが必要になる場合もあり、それらの設置にも工事費用がかかることがあります。