コンセント増設の基本と流れ

在宅ワークや調理家電の増加でコンセント不足はよく起きます。無理なタコ足や延長コードは発熱や火災の原因になるため、増設は有資格の電気工事士へ依頼しましょう。現地調査で使用機器や分電盤容量を確認し、見積もり→施工→通電確認→仕上げの順で進みます。

適切な位置と回路設計

使う家電の消費電力と同時使用を想定し、回路の分散を設計します。キッチンや洗面所は漏電遮断器とアース付きが安心。屋外は防雨形を選択。壁内配線は見た目がすっきり、露出配線は工期が短く費用も抑えやすいです。高さは一般に床から25〜30cm、デスク周りは100cm前後など動線に合わせて決めます。

費用と業者選びのポイント

相場は1カ所7,000〜25,000円程度。壁内での開口・下地補強・クロス補修が加わると追加費用に。電子レンジやエアコンなどは専用回路が必要になり、分岐ブレーカーや配線距離によっては数万円規模になることがあります。見積書では材料名、配線方法、保証範囲、追加費の条件を確認し、第二種電気工事士以上の資格表記と損害保険加入の有無もチェックしましょう。

安全と法令上の注意

分電盤の空き回路や主幹ブレーカー容量を超えない計画が前提です。浴室・屋外・キッチンなどの水回りでは防水性やアース端子の有無、距離基準の順守が必須。賃貸や分譲マンションは管理規約に従い、事前承認を取り、施工写真と図面を保管しておくと将来の原状回復も円滑です。作業は停電を伴うため、冷蔵庫やPCのデータ保護も忘れずに。
仕上がりの良さは日々の使い勝手に直結します。増設は配線の混在や延長コードの散乱を解消し、見た目も安全性も向上させます。まずは使い方の棚卸しと家具配置の見直しから始め、近隣の電気工事店に現地調査を依頼して最適な位置と回路を決めましょう。