管理者は空調設備の定期点検を行う必要があります。
これは「定格出力」に応じて行います。

定格出力とは、モーターが定格電圧・定格周波数で、最も良好な特性を発揮しながら連続発生する出力のことです。
まずは空調設備・機器の情報を確認してから点検作業を行いましょう。

点検作業には、無資格でできる簡易的な点検もありますが、有資格者が行う必要になる定期点検もあります。
まずはその違いについて確認しておきましょう。

簡易点検

簡易点検の場合には、すべてのエアコンを対象にしています。
点検の頻度としては、3か月に1度は行うようにしましょう。
また、点検については安全な場所に設置されているのであれば、無資格者でも問題ありません。

定期点検

定期点検の場合には対象となる空調設備について注意点があります。
定格出力が「7.5kw」以上または「50kw」以上。こちらが対象です。

さらに、定期点検の頻度としては7.5kw以上なら3年毎に。50kw以上なら年に1度は行うことになっています。また、点検作業を行うには有資格者(第2種冷媒フロン類取扱技術者)でなければなりません。
空調設備を管理する者はこの定格出力について必ずチェックしておきましょう。

その定格出力の確認は非常に簡単です。業務用エアコン室外機には銘板が貼り付けられています。
シールには商品名やメーカー名のみならず、「出力 圧縮機 ○○kw」という情報も記載されています。

この「kw」がいわゆる定格出力になりますから、無資格で点検するだけで良いのか、有資格者による点検も必要になるのかを判断できます。
例えば、「3.8kw」などと記載されたエアコンであれば、7.5kw未満なので、有資格者による定期点検は必要ありません。