空調設備・機器の管理というのは、日常点検や定期点検があります。
これから行うにしても気になるのは定期点検が必須条件なのか、という点ではないでしょうか。

業務用エアコンなどの空調設備をはじめ、業務用冷凍・冷蔵機器等に使われるのはフロンガスです。
このガスはオゾン層破壊と温室効果が問題となり、製造・回収・破壊については徹底されています。

しかし、使用時における経年劣化などによる設備不良などの漏えいについては、管理者に委ねられていることも現状です。
これを規制するためにフロン排出抑制法は改正されていますが、そのような設備不良を起こさないために定期点検が必要になります。

では、空調設備の定期点検については、誰が率先して行うべきなのでしょうか。

自己所有となる空調設備
自己管理になり、設備を所有する人が日常・定期点検を行ったり、業者に依頼をします。

業務用エアコンなど

リースやレンタルといったパターンも。その場合は所有者ではなく日常的に使用している人が行ったり、リース会社が行ってくれることもあります。

テナントビルなどでの他人所有となる空調設備

テナント利用者とイメージしがちですが、こちらはビルの管理者が定期点検を行います。

管理者は、フロン排出抑制法という改正法により、点検を怠る場合にはそれなりの罰則も発生します。
ですから、空調設備を設けているのなら誰が管理者であるのかを、確認しておきましょう。

なお、管理者の義務については、業務用エアコンなどの機器を適切に使用するだけでなく、環境確保も図ることに。

また、万が一、フロンが漏えいした場合には適切に対応する必要があります。
自己所有となる場合には、機器の整備に関して記録することも必要に。

こうしたことからも、空調設備はどこに設置するかもポイントになりそうですよね。
設置には、損傷の原因にならないように、振動源などのチェックは必要になるでしょう。

また、機器の点検や整備を行うにも人が入り込める空間を確保しておきましょう。