空調機の耐用年数は、物理的・社会的・経済的の3つの視点があります。

この視点から、あまり使用しない状態で、機器の運転時間を10時間/日・2500時間/年と仮定することで、

それぞれの耐用年数の目安としているのです。

しかし、耐用年数はあくまで目安です。実際の使用可能年数は短くなる場合もあります。

・温度や湿度が高かったり、変化が激しい環境で使用している場合

・頻繁に発停をしている場合

・電源や電圧の波形に著しいゆがみある場合

・相間電圧が著しく不平衡になっている場合

・工場やコンビニエンスストアなどで24時間運転している場合

・氷蓄熱運転など運転時間が長い場合

こういった場合は年数が短くなってしまうおそれがありますので、注意が必要です。

また、温泉地帯に多い硫化ガスなどの有毒ガスや塩害地域、塵埃、オイルミストなど

厳しい環境で使用することが決まっている場合は、設置するときに

事前にメーカーに相談することが必要となってきます。



法的な空調機の耐用年数

空調機の耐用年数は『法定耐用年数』というのが決められています。

・器具や備品に属する家具や電気機器、ガス機器や家庭用品:6

・建物附属設備に属する空調設備やボイラー設備:15

・上記で冷凍機の出力が22kW以下の場合:13

耐用年数はあくまで減価償却の期間というだけなので、その期間がきても使えることもあります。

しかし、製品の質の向上もあるので、新しくすることで電気代が安くなる可能性もあります。