電気工事を施工する際に欠かせないのが、電気設備の設計と施工となる図面です。
それぞれの用途については混同してしまいやすいのですが、電気工事をスムーズに進めるためには違いを確認し、電気工事士は特徴を理解しておく必要もあります。

今回は、そんな電気工事における設計図ついてお話したいと思います。
電気設備設計図面は、スイッチ、コンセントなどの部品と設備そのものを繋ぐ配線を、回路記号で表した図面になります。

図面作成においては配線だけでなく、設置する建物の広さや高さなども記されています。
もちろん、この図面を読むにも専用記号の意味を理解しなければなりませんから、電気工事が専門性の高い内容であることも理解ができます。

さらに、電気工事は定期的な施工が必要です。
次の工事のためにも図面を施工会社(設計会社)が保管、管理しておくことになりますから、信頼関係で成り立つ工事でもあります。

電気工事において、電気設備設計図や施工図を役立てるためには、前述の通り図面を読める者が立ち会うことになります。
さらに設計者は図面をわかりやすく作成することが必要になります。

現場では複数人の作業員が活躍しており、取引先と図面の共有をしながら作業を進めることもよくあります。
そのため、設計する人や電気工事士のみが解読できるような図面では活用できないことも懸念材料です。

図面作成ではこうした困りごとを抱えている業者も多いのではないでしょうか。
現場で作業する者にもわかりやすく、なおかつ統一性のある図面を作成することが今は求められています。

電気工事の新人でも読み解けるように、最近はCADの導入が進んでいます。