電気設備のメンテナンスは、いわゆる保守点検になります。これらを請け負う会社ではどんな仕事をこなしているのでしょうか。気になるその仕事内容を少しご紹介します。

電気設備のメンテナンスは、建物を所有する会社と契約をして定期的に行うのが一般的です。また、非常時の復旧工事に関しても請け負ってくれます。

具体的には、ビルやショッピングモール、工場などでは高圧受電設備を持っています。
これによって照明やエスカレーターやエレベーターが動いています。また、ほとんどのケースで過電流継電器も設置します。

メンテナンスとしては、過電流を検知する設備に専用の機械で過電流を流すこともします。
わざと誤作動を起こすように仕向けるワケですが、このときに遮断器が正常に作動するかをチェックするのも仕事です。

電力会社の所有する電力は、発電機の容量などによって許容の送電電流値が決まっています。
なので、その電流値を超えてしまうと発電機が焼き切れてしまう危険性があります。

そうした危険性を未然に防ぐために、電気設備のメンテナンスが必要になっています。
ここで異常があれば、異常のある部品を探して部品の取り換えなどを行います。

電気設備には他にも、異常電圧を地面に流す設備もあるのですが、この場合も接地抵抗が正常なのかをチェックします。

メンテナンスはビルだけでなくテーマパークや発電所、人命にも関わる病院などの重要な電気設備を長期的に点検することもあり、非常にやりがいのある仕事です。

これらを担うのは第三種電気主任技術者、通称「電験三種」と呼ばれる資格所持者です。電気設備のメンテナンスで活躍するなら電験三種の資格取得を目指しましょう。