電気工事をするために無資格では仕事ができません。
無資格者が電気工事を行うと、電気工事士法第3条第1項又は第2項の規定に違反し、 同法罰則に処することとなります。

「第一種電気工事士」または「第二種電気工事士」の資格取得により作業ができます。
今回は、この資格についてお話ししていきます。

電気工事士試験の難易度

電気工事士試験は、国家資格の中では難易度が比較的低いといわれています。
例えば、電気主任技術者の試験は、取得に約3年程度かかる難易度の高い資格です。

それに比べると第二種なら標準学習期間8ヵ月で取得可能です。
なお、学科と実技の試験があり、電気工事の施工方法と一口にいっても、

・配線工事の方法
・電気機器および配線器具の設置工事の方法
・コードおよびキャブタイヤケーブルの取付方法
・接地工事の方法

などを学ぶことになります。

電気工事士二種の仕事内容

第二種電気工事士は一般住宅や店舗など、小規模施設の電気工事を請け負います。
私たちの暮らしに一番寄り添っている有資格です。

具体的には、屋内の配線や照明の工事、コンセントの設置や交換、エアコン設置工事などです。
(600V以下で受電する設備のみ)

第二種電気工事士でも、経験を積めば、現場代理人として現場を取り仕切る業務に携われるやり甲斐もあります。
そのほか、ビルメンテナンスの仕事(保守点検)を請け負い、不具合がないかを確認し、問題があれば修理などに対応します。

資格取得のメリット

比較的取得しやすい第二種電気工事士を取得するメリットは、就職、転職、収入の増加です。

電気工事を請け負うにも第二種電気工事士や第一種電気工事士がいないとできません。
したがって資格があれば有利に働きます。